つまりボイトレって何を目指せばいいの?

 

こんにちは!
フースラーメソッドのボイストレーナーのKayokoです!

2024年もスルスルと過ぎていってあっという間もうすぐ6月!!
ほんと早くてびっくりしますね〜!!

気温差や気圧差が激しくて体調崩しやすいので皆さま、無理はしすぎずお過ごしくださいね〜☆

さて、今日は「結局ボイトレってどうしたらいいんだ!!」って悩まれている方に、
長年研究してきた私が簡潔にお答えしたいと思います。

ええ声の人、歌が上手い人、名だたる俳優さん声優さんの喉に共通の素晴らしい状態があるとしたら、

それは、、、

①声帯を薄くしたり分厚くしたり自在にコントロールできる

②喉周りの筋肉がやらかい、喉をかっ広げることができる

この2点に尽きるのではないかと思います。

①に関しては、特に声帯を薄く使う、つまり裏声ですね、この能力が低音〜高音まであらゆる音域にわたってハンパないです。
実際の歌唱では出現していないように聞こえる低音の裏声もボイトレしてみるとバッチリあるやんってことが多いです。

私のサイトに辿り着くことがある方はもう耳にタコができるくらい聞いていらっしゃると思いますが、とにかく裏声を鍛えてください!!
力むことなく息に頼ることなく、無重力感でハリがあってキラキラなる裏声を全ての音域で獲得することを目指してください。

正直これ、この声帯の状態、私もまだまだ道半ばです。
低音でキラキラさせるなんてできるかー!っていつも思ってやっています。
実際プロの方でもどのくらいの方ができるのでしょうかねってレベルです。

あとは、声帯を開けたり閉じたりが自在に行えるのも大事です。グラデーションさせるようなことも得意にならなければいけませんね。

次に、②についてですが、つまり喉頭懸垂機構のお話なのですが、
上手な方々は声帯周りの筋肉が弾力性があって変幻自在なんですね。
上手な方々は狭くすることも広げることも容易にやってのけます。

喉を開けー!とかあくびの喉でー!とかよく聞きますよね。
これは正しいと思います。
開けー!開けろー!広げろー!ってどういうことやねんって感じると思いますが、
喉頭懸垂機構に関わる筋肉を総動員して声帯から唇までズトーンって道が確保できるってことですね。
舌だの軟口蓋のあたりだの声道の壁だのそういうものがおじゃま虫していないクリアな状態と言いましょうか。

ただまぁ声道の直径はだいたい2cmくらいですから、広げると言っても風船みたいにとんでもなく広がることはないですよ。

アンザッツで言えば、4と5番や、6と5番で使う筋肉を一斉同時に使う意識をした時が一番喉が広いと言えるのではないでしょうか。

でもこれはとても判断が難しいです。
自分では頑張って喉をあけっぴろげている気持ちでもちろん皆さん練習されていると思います。
実際はそうでもなかったりすることも多く。。。
ボイトレはやっている自分の気持ちと中で起きている現象が異なったりするのでほんと難しいです。
じゃあずーっとスコープ突っ込んで練習するんかいって話で。それもムリムリ。
体感よりは音色を感じ取ること能力が大事ですね。

あ、、、書いていて究極のところにたどりついてしまった、、、

上の①②よりももっと根本的に重要なこと、、、

それは、耳の良さ です!!

あ〜いかんいかん、どんどん脱線しそうだ。
耳が良くないとボイトレも歌も正直上達は難しいです。
声質の違いやちょっとした変化に気づけるか。
だから上手くなりたいなりたいと歌ってばかりいても上手くはならないです。
聞いて聞いて聞きまくって何が起きているかを自分なりに検証してそしてそれを自分の喉で再現してみる。
こういう試行錯誤が大事ですね。
上手な方々はこの工程をすっ飛ばしてもいいくらい元々耳が良いし、無意識レベルで音色とか判断しています。

脱線したので戻ります。

なので、喉をひろーくひろーく使うことができるということがまずボイトレをするときに考えないといけないことだと私は思います。

大きな口を開けることで喉も広がっていると思っている人も多いですが、そうでもないことも多いのでご注意ください。
(ただ大きく口が開くというのは大事です)
上手な人の動画なんかをみると、喉の奥の方まではっきり見え舌が安静の状態になっていたりするのですが、それは参考にされて良いと思います。(言葉によってできない状態は多々ありますが)

なので、この①②をまとめると、

結局、

しっかりやるべきは、

純粋な裏声

ということに尽きるわけです。声帯の薄さと声道の広さを兼ね備えた素晴らしい練習ですね。

純粋な裏声は本当に難しいです。
それっぽくできている人もいますが、もっともっと達人中の達人というレベルを目指してくださいね。
永遠に終わりはありません。

話がウロウロしましたが、純粋な裏声は難しいので、とりあえずは、

喉をガバ〜!!っと広げた声を出すようにしてください。

とにかく野生的に!!

とりあえずは地声でも裏声でも構いません。(混合状態の場合あまり長くはやらないでくださいね)

魂の叫びをしてみてください!!

それこそお腹から出ているような声なのかもしれません。(私はお腹はほとんど気にしない派ですが)

ただ、声の面白いところというのは、①②がきちんとできていなくても上手な人はいるということです。
(上手いの定義はいろいろあります)
でもおそらくこれは”若さ”というものに支えられているのではないのかなと思います。

焦らず、急がず、朗らかに、明るく楽しく、

ボイトレしていきましょうね〜!!

 

 

 

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