腹式呼吸って必要なの????
みなさんは呼吸の(特に吐く)トレーニングをしていますか??
ちなみに私はじぇんじぇんしていません(笑)
いえ、昔はモーレツにやっていました、というのが正しいかな。そして今はしていません。
未だに「腹式呼吸」への期待というか呪縛のようなものはあるようですね。
私のところへ体験にいらっしゃる方でも、
「腹式呼吸ってどうやるんですか?」
とか、
「腹式呼吸は必要じゃないんですか?」
という質問をよくされます。
結論から言うと、
腹式呼吸は「必要ない」というのが私の考えです。
昔は、それはそれは、「ロングブレス」やら「ドッグブレス」やら、もぉ毎日汗だくになりながらやってましたよ。
さて、それで声がよくなったか???
というと、、、、
「ただ体調がよく健康になっただけ」でした!!!
あはは!!!
確かに発声するのに息は必要です。
でも声を出さずして、声が育つわけないですよ~。
そんなこんなで私はボイトレ迷子へと突入していくわけです。
もちろん、呼吸の練習は悪いことではありません。
やっていいと思います。(言ってることが違うじゃないか!!)
大事なのは、
呼吸をしなやかに「コントロール」できることです。
無理やり長く吐こうと努力したり、すばやく吐いたりする時、なんか身体硬直していませんか?
それって無駄な筋肉動いていますよね??力んでますよね??
野球やサッカーで想像してください。
ボールを打ったり蹴ったりするとき、芯に当たるとスパコーンって飛んでいきますよね。
これが発声にも言えます。
喉の筋肉たちと息の量がベストバランスのとき、いわゆる、
声が「鳴ります」。
楽に大きく響く声がでます。
そのバランスを見つけるために、呼吸をコントロールすることが大事です。
しかもむりやりではなく、しなやかに力まず行えることが大事です。
そのための呼吸の練習はすばらしいものだと思います。
たくさん息を吐けたところで、それを声に変換するだけの喉の筋力が備わってなければ、声帯は開いてしまうばかりで、息漏れして音量もなくガサガサした声になってしまう可能性が高いです。
声帯が家のドアだと仮定して、台風の暴風の中、開いたドアを閉めようとするようなもんです。
なので、肺活量とかは音量とは関係ないのですね~。
大事なのはベストバランスを見つけることです!!
息を吸う、吐くって、そもそも私たち無意識にできる行為ですよね。声を出すことだって、日常で無意識でやってますよね。
自然にできることなのに、そこに無理矢理手を加えようとするとエラーが起こるわけです。
なので、私は腹式呼吸信者ではございません。
腹式呼吸やりたい人は私のレッスンは向いてないと思いまーす。
そんなことより、喉(喉頭)の中とその周りの筋肉を鍛えることが先決です。
「呼吸はおのずとついてくる」というのが、私の先生の言葉です。
また繰り返しますけど、腹式呼吸は悪いものじゃないです。
プラスアルファとして一時的によい働きをしてくれる、というのはあると思います。
これまた先生が言ってました、腹式呼吸は「コンディショニング」だと。
呼吸が精神にいいことは明らかですよね。ヨガとか瞑想とか呼吸を大事にしますよね。
なので、腹式呼吸は、発声と間接的に関わりがある、程度の認識でいいんじゃないかなと私は思っています。