ハミングの練習方法
みなさん、こんにちは!
新宿・千歳烏山のボイストレーニング教室Kayoko Voice LabのKayokoです。
さて今日は、前回書いた「ハミング」のブログの実践編になります。
まだ読まれていない方はこちらをどうぞ。
ハミングはうまく使うととってもいい練習になるんですよ。
というか、ハミングってつまらない練習と思ってませんか??
そりゃもったいない!!(OvO)
私はめちゃくちゃ鼻歌うたいます。道で人に見られるくらい(笑)
イヤホンしてるから自分の声がどのくらい出てるかわかんないんですよね〜( ̄▽ ̄;)
機嫌がいいからじゃないんです。まぁ大体いいんですけど(笑)
練習になるからです。隙間時間での練習確保ですね。大きな声出せない環境の時とか。
個人的な見解ですが、ハミングでいろんなことができないとちゃんと喉の機能回復が進んでいるとは言えないような気が私はしているんですね。
簡単に言えばハミングの最大の効能は、
「発声に必要な息の量が適切になり(減り)、声帯のコントロールがしやすくなり、声帯の伸び縮みだけで音程を取れるようになる」
ということです。
これは声を出すということで一番最初に考えないといけないと言っても過言じゃないことです。
ではね、さっそく、レッツトラ〜イ!!
(あ、ちなみに、私のハミングの音源をのせましたが、絶賛花粉中とだいたい鼻炎で片方の鼻調子悪いので、これを録った日も右鼻のみ生きていた状況でした。)
1. どうやるの?
2. 練習①:1秒くらい伸ばしてどんどん音程を上げていく
3. 練習②:単音でロングトーンしてみる
4. 練習③:音程を上昇させながらロングトーン
5. 練習⑤:曲を歌ってみる
6. まとめ
1. どうやるの?
ハミングの出し方がわからないという方はいないかと思いますが、
口を閉じてただ鼻から「ん〜」とか「ふ〜ん」みたいに言ってもらえば大丈夫です。
地声・裏声はどちらでも良いと思います。
私が自分でやるときは裏声の機能回復も同時に狙いたいので裏声でやることがほとんどす。
ただこれは地声/裏声の分離がきちんとできていると出来ることなので、大抵はハミングをやるとミックス(混合)しやすいです。
あくまで今回のハミングは息の量のお話なので、どんな声でやるかはあまり神経質にならなくてもいいと思います。
また、喉頭位置がどうのこうのも一切気にせず出してみてください。
2. 練習①:1秒くらい伸ばしてどんどん音程を上げていく
音程はいけるところまでどんどん上がっていって大丈夫です。
注意すべきは、
これは全然効果がないです。
鼻から息がだだ漏れしていますね。息の量に声帯が耐えられなくて音程がフラットしてますね。
鼻の穴広がってませんか?目見開いてませんか?ʕʘ‿ʘʔ
良い発声において大事なのは、息を吐きすぎないことです。
息の量に頼って高音を出すことに慣れてしまうと厄介なことになります。
少しずつでいいので、息の量がさほど変わらずに音を上がっていけるようになってください。(多少は息が増えても大丈夫です)
3. 練習②:単音でロングトーンしてみる
1の応用ですね。
短くてもいいから息を吐きすぎず高音域が出せるようになってきたら、次は伸ばしてみて下さい。
効率の良い発声は息の消耗がゆっくりですのでロングトーンができます。
これもいろんな音程でやってみて下さい。
4. 練習③:音程を上昇させながらロングトーン
こんな感じでハミングし続けながら音程を上昇させて下さい。
息が増えていないか、音量が極端に上がっていないか、首回りなどに無理やり感がないか、など確認しながら出してみて下さい。
一定の息の量のまま声帯の伸展で音程をとり、さらにそれを持続させることができるかやってみて下さい。
音程やスケールは何でもいいです。5トーンに限らず、音幅、音数、自分で好きにアレンジをしてやってみて下さい。
5. 練習⑤:曲を歌ってみる
なんかハミング余裕なんですけど〜♪となってきたら、ぜひ好きな曲をハミングのみで歌ってみて下さい。
私はわかりやすいようにみなさん大好きな”髭男”の「Pretender」にしました。
気にかけてほしいことは、
あまり言い直したり押し直したりせず、一音一音がつながる感じで歌ってほしいです。
(ところどころ私も言い直してしまっていますが)
一息の中でどれだけのことができるか、ということが大事ですね。
6. まとめ
発声において息はめちゃくちゃ大事な要素です。
それがないとそもそも声になりませんからね。
ただ、この息に主導権をとらせてしまうということが厄介なんですね〜。
吐けば吐くほどどんどん効率の悪い方へ向かってしまいます。
もちろんその大きな息に対応できるほど声帯の能力が高ければ問題はないのですが、
多分そんな人はもうすでにスーパー歌手のはずで、まぁなかなかないので、
それよりは今ある声帯の状態に息を合わせてあげて、声帯自体の能力を上げていく方が最終的には近道ですね。
この根本を見直すことなく発声練習をやってしまうので対応できないことにブチ当たって何でやねん!になってしまうのですね。
また、ハミングをやりすぎると声を鼻にかける癖がついてしまうんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、やりすぎたらもちろんそうなるでしょう。
何でもバランスなので、口から出す練習も当たり前のようにやって下さい。
何はともあれ、発声練習は効率の良い発声を身につけることにありますので、そのためには息と声帯の働きが仲良しであることが大切です。
なーんか上手くいかないなーと感じるときは、息の量に着目してみても良いかと思います。