アップテンポとバラード、どっちが難しい?
こんにちは!新宿・千歳烏山のボイストレーニング教室Kayoko Voice LabのKayokoです。
最近みなさんは、どんな曲を好んで歌っていますか?
ノリノリのアップテンポですか?それともゆったりバラードですか?
今日は、アップテンポとバラードのお話をしようと思います。
1. アップテンポとバラード、どっちがお好き?
みなさんは、アップテンポの曲とバラード、どちらがお好きですか??
また、どちらが歌いやすいですか??
なかなかどっちが好き!って決めるのは難しいですよね〜(@_@)
落ち込んでいるときはバラードかもしれないし、気分をあげたいときはアップテンポかもしれないですよね。
もしくは、曲調よりも歌詞に共感できることや、アーティストの声の方が大事、なんて人もいると思います。
好き嫌いは人それぞれ、時と場合による、が答えにになっちゃいますね。
・・・と話が進まないので(笑)
2. 歌いやすい曲で考えると
では、「歌いやすい曲」という観点で考えたら、アップテンポとバラードどちらですか??
今頭に浮かんだ曲はどちらですか??
「歌いやすい」というのは本人の感覚なので定義しにくいのですが、
言葉にするとしたら、
・音域が合っている
・スムーズに発声できる
・疲れない
・喉が痛くない、苦しくない
・自分なりの表現を声にのせられる
てな具合でしょうか~。
(ご注意:この記事はあくまでも主観です。どのくらいのBPMの曲をアップテンポ、バラードときっちり定義することはできないので、適当に読み進めてくださいませ。)
3. 私の見解
私が勝手に思うに、ですが、
メロディーの音域(最低音~最高音)がだいたい同じアップテンポとバラードであれば、
アップテンポの曲の方が難しいように感じます。
それはなぜなら、
すばやい筋肉の動きを求められるからです!!
アップテンポの曲は、音程の動きやリズムが細かく速いですよね。言葉数も多いですよね。
ということは、声帯を引き延ばしたり分厚くしたり、くっつけたり離したり、喉頭を上げたり下げたり、口の中の大きさや唇/舌の動きなど、とにかくあらゆる発声の筋肉の瞬発力を求められるわけです。
「瞬発力!!」、、、みなさんどうですか??
マラソンではなく、反復横跳び~みたいな感じですね(笑)
アンザッツを習ったことがある方、梵声先生のレッスンを受けたことがある方は経験があるかもしれませんが、
とにかくすばやく声を切り替える練習や、細かい動きを追及する練習がたくさんあります。
(私は先生とのレッスン中、白目をむきながらその瞬発力とやらをゲットしようと毎回奮闘しております( ̄▽ ̄;))
発声に関わる機能をすばやく動かす(というか歌うとなると動かし続ける)ことは本当に鍛錬がいります。
ゆっくりやればできるけど、スピードを上げると崩壊する、これ初めはみんなそうなんです。
早口言葉みたいなものですね。
ゆっくり言うのは何てことないのに、早く止まらずに言おうとするとろれつが回らなくなる。
もう一度違う言い方をしますと、アップテンポの方が難しいと思うのは、
喉頭の動きが激しいからですね。
喉頭懸垂機構を相当に鍛え上げないとオールマイティーには対応できません~。
でもまぁ、わたしの主観や体感なので、一概には言えないですけどね~。
4. 結局どっちもどっち
それぞれに特徴はあって、バラードの方が難しいと言う方ももちろんいらっしゃると思います。
私的にはそれぞれこんな特徴があるかなと思います。
■ 曲によりますが、バックのオケも賑やかくないことが多く、ボーカリストとしての声で成り立たせる”表現力”が試される。
■ リズムに関しては、ちょっとズレてもそれが意外に味になったりすることもある。
■ 音程の動きがゆっくりなので(あ、フラッとしてる?とか感じたら)歌いながら修正できる時間的余裕があるかも。
■ 音程の移動がすばやいので勢いで元気よく歌えばなんとかそれなりに聞こえることもあり、多少の音程のズレもそんなに気にならない可能性がある。
■ 音程バッチリ、リズムバッチリ、さらにそこに表現力をのせるには相当練習が必要かもしれない。
なので結論として、どっちもどっちです( ゚д゚)オイっ!!
5. 発声練習や歌の練習に取り組んでいる方へ
成長のバロメーターとしてひとつ曲を決めておくとよいと思います。
現状ちょ〜っと歌いこなすのは難しいなーと感じるレベルの曲で。
何カ月かして歌ってみると、「あれ??前より歌いやすいかも!?」という変化を感じやすいかと思います。
(ちょっとでも以前よりベターに感じたら喉ちゃんをほめてあげましょう☆)
ではね~~