すべて相互に関わりあっている

  ◆ すべて相互に関わりあっている ◆  

 

みなさん、こんにちは!
新宿・千歳烏山のボイストレーニング教室Kayoko Voice LabのKayokoです。

さて、みなさんはなぜボイストレーニング、もしくはボーカルレッスンを受けていらっしゃいますか?
もしくは受けてみたいなと思っていらっしゃいますか?

答えは千差万別だと思いますが、多くの方が、
「声を改善したい」「歌が上手くなりたい」
という理由ではないでしょうか。

以前あなたが望むのは「ボイストレーニング」?or「ボーカルトレーニング」?のブログ記事でも書いたように、
ボイストレーニングと歌の練習は相互に関係しあっています。

その例として今日は、ひとりの生徒さまのお話をしたいと思います。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

その方は20代前半の男性です。
比較的口数の少ないおとなしめな印象を受ける子です。
そのせいか、発声練習でも歌を歌っている時でも、少し遠慮しているような、恥ずかし気な様子でした。
(まぁ私が異性だし、ガハガハと笑うような荒々しいところがあるので(笑)、萎縮していたのかもしれませんが~。)

彼のレッスンは主にアンザッツがメインで、歌の練習はあまり行っていませんでした。
歌うことが好きなようで、私としてはもっとレッスンの中でも歌ってほしいと思っていたのですが、
「歌は家でも歌える」と言って、ほぼボイトレばかりしていました。

その成果もあって、声の運動能力はけっこう良い方向へ向かっていました。
ただ彼の問題は、比較的もともとの喉の運動神経は高い方だったのですが、少しでも苦しい、出ないと感じるとすぐに地声から裏声へ切り替えてしまう、ということにありました。

これは結構大きな問題で、能力的なことが原因ではなく、精神の方に起因していたと思います。

もちろん自分にとって高いと感じる音を地声で張り上げるのはあまりお勧めはしないのですが、あまりにもすぐ虚脱した裏声へ逃げてしまうのは、それはそれで刺激がなさすぎて練習にならないという場合もあります。

しかしながら「声は心とつながっていて」、いくら私がもっと大きな声で~とか言ったところで、本人に大きく出そうという意思がなければそんな声はでるわけがないのです。

その証拠に、私の前では引っ込み思案的な感じで歌うのだけど、家ではどうか?と聞いたら「もっと大きな声で大胆に歌っている」というのです。
のびのびできる環境にいたら、私たちはのびのびと歌えるのです。
(とはいえなかなかね、自分らしさをさらけ出して生活できること自体が困難ですよね)

こんな感じで遠慮がちに練習する日々がつづき、簡単に言えばある程度まではいけるけど、そこからいまいちブレイクスルーしない、といった感じでした。

もちろん私の能力不足な部分もあったと思います。もっと彼の潜在能力を引き出してあげられる方法が足りなかったかもしれません。

ところがッ!!
そんな彼がずっと遠慮していた、発表会にでることになったのです!

彼としては出ろ出ろと言われ断れずしぶしぶ・・・といった感じだったかもしれませんが(笑)

発表会当日までほんとーに紆余曲折ありました。
⇒ キーが高い曲を選んだので、どうしても裏声になってしまい、声量がおちるため、バンドに埋もれてしまい・・・
⇒ ギターも弾くことになったので、歌と弾くことがどっちつかずになってしまい、どっちかに絞った方がいいんじゃないかと悩んだり・・・

そんな感じで彼としては出るなんて決めなきゃよかったと何度後悔したことでしょう。
今までは自分の歌いたいように自由に声を出せていたものが、人と一緒にやるため、好きだった音楽が「やらなければいけない事柄」に変わってしまい、テンションが落ちていることは見るも明らかでした。

それでも、「ギターだけに専念した方がいいんじゃないか~」と言う彼を、周りの生徒さんや先生たちが支え、ボーカル&ギターでいくことになり、なんとか当日を迎えました。

~・~・~・~・ 当 日 ~・~・~・~・~

本番前の彼はもうそれは緊張して、ほかの人の演奏など右から左の様子でした。
そりゃそうです、ステージで&人前で歌うのは彼にとって初めの初めてだったので、当たり前です。
「緊張がやばい、緊張がやばい」と言いながら時は流れ、いざ自分の番になりました。

私もコーラスで参加したので、横から彼の様子を見ていました。
緊張している様子でしたが、練習のようにできていたと思います。

終わった後の本人は、「緊張してよく覚えていない」と言っていました。
それでもいつもはあまり見せない、明るい表情で、よく笑っていました。

 

さて、前置きが長くなりましたが、肝心かなめはここからです!!

初めて人前で歌った彼。発表会後のはじめての私のレッスンで・・・

劇的変化!!!

以前は遠慮がちだった練習風景が一変!!

なんかおっきな声だしてくれてる!!

わたしのむちゃぶりモノマネもやってくれる!!

とりあえずなんか大胆になったぞ!!

「どした!?どした!?」と彼に聞くと、

「(発表会にでて)なんかどーでもよくなった」と。

 

リミッターがはずれたというのか、もしくはタガが外れたか(笑)

たくさんの人の前で歌うという、自分には一生縁のないことと思っていたことに挑戦してみて、もしかしたらとっても恥ずかしくて、辛い時間だったかもしれないけど、そんな胃が痛くなるような経験から見たら、私とマンツーで声を出すことなど、屁でもないように感じたのでしょう。

その1時間は今までに感じたことのないチャレンジ精神を感じました!

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

この彼の場合は、人前で歌を歌ったことによってボイトレに対する姿勢が変わりました。
そうなんです。ボイトレばっかやっていてもだめ、歌を歌ってばっかりもだめ、
この二つはお互いがお互いを支えあっていて、影響しあっているのです。

声の出し方が変わったら、もっと表現の幅が広がるかもしれない。
歌うと喉が痛くなる、高い音がでない → やっぱりボイトレで根本的に見直すのが必要ですよね。
ただボイトレばっかやっていても宝の持ち腐れで、人前でその成果を感じられてこそ本当に成長したと言えると私は思います。

 

この様に、「声を改善したい」「歌が上手くなりたい」こというモチベーションがあったとして、
「声を出すことだけを考えていればいい」
「歌を歌うことだけしていればいい」
というわけでは決してありません。

声を鍛えたければ「人前で歌う必要があるし」、
歌が上手くなりたければ「発声を磨く必要がある」。
(もちろんその他にもたくさんアプローチはあると思います。)

上記の生徒さんの例で言えば、
彼は「声の開発は進んではいたけども成長が停滞していた」時期に「人前で歌う」という経験をして、二つが掛け算され「(発声練習なんてあのときの緊張に比べたらなんてことないや)発声練習もっとがんばっていけるぞ」となったわけです。
心が前より解き放たれたのでしょうね。

 

彼の経験は、改めて私もとても考えさせられました。
すべてのこの世の事柄は関係しあっていて、どこでなにが起こるかわからない。
だから気になってことはこれからもどんどんやっていきたいなと思いました。

 

そうそう、彼もいろんなことに興味がでたようで、
今はドラムのレッスンを追加してやっているようです。

※私の心の声
(なんでやねん!!そこはボイトレのレッスン増やすんちゃうんかい!!笑)

 

 

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