B’zの稲葉さんがリップロールをやったと聞いて自分もリップロールをやったら上手くなるわけではない話
みなさん、こんにちは!!
新宿と千歳鳥山、オンラインのボイストレーニングをしていますKayokoです!!
ながーいタイトルで始まりましたが、今日はこちらの動画を参考に進めていきたいと思います。
この御三方の対談、とっても面白いのでぜひ見てみてください!!
さて、この動画がなんやねん?ってことですが、
“自分に合っているトレーニングをしないといけないよん”というお話です。
上記の動画の中(18:00〜)で、「リップロール」の話が出てきています。
ラウドネスの二井原さんもB’zの稲葉さんもリップロールをして発声を改善されたようですね。
また、“稲葉さんはリップロールで高音(ミックスボイス)を手に入れた”なんて引用も巷でよく聞きますね。
おお!!
じゃあ私もリップロールをやろう!!(≧∀≦)
…と飛びつきたくなる人も多いのではないでしょうか?
1. 稲葉さんだからだよん
現在でもボイトレの現場ではリップロールを用いているところは多いです。
もちろん、使い方次第でとっても良い方法です。
(リップロールの正しいやり方や活用方法はまた書きます。)
今回言いたいのは、あの稲葉さんがリップロールでミックスボイスを作ったからと言って、それをやれば自分も実現できるんだと思うのは早合点だということです。
ガーン Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
なぜならあなたと稲葉さんではそもそもの持っているもの、喉の活動レベル、つまり発声の状態が異なるからです。
稲葉さんの喉の能力状態だからリップロールが良い方へ転んだ、というだけだと私は想像しています。
2. 一流の真似をしても一流にはなれない。君はイチローか?
現在はいろんな情報が無料で簡単に手に入るようになりました。
超一流の人や有名人がどんな練習をしているのかなどもYouTubeで知ることができます。ボイトレの動画もたくさんありますね。
もちろんどんどん参考にしてもらっていいと思います。
ただ、上手な人、一流の人がやっている練習をそっくりそのまま自分がやってもあまり効果は得られない可能性はあるということを念頭に置いておいてほうがいいかな〜思います。
動画サイトで紹介されているボイトレメニューは、伝える側の方々も視聴者がわかりやすく取り掛かりやすいものに言及されていることが多いように見受けられます。
また実際のボイトレの練習風景やビフォーアフターなどもありますね。
生徒役の方の元々の状態が比較的良いのでちょちょっとやったら調子良くなりましたねという感じですが、
簡単そうで自分にもできそうに思えちゃうんですよね〜。(じゃないと動画映えしない笑)
例えば、イチローが行っている練習メニューやルーティーンを参考にしたらイチローのように野球が上手くなるのか?という話で。
いやいや。。。(O_O)
それはあくまで試行錯誤を重ねプロになったイチローがやっていることに過ぎないからです。
参考にできることがあるとすれば、イチローがプロになる前、野球を始めたころやまだ未熟な頃にどんな練習をしていたか、どんな気持ちで取り組んでいたか、を知ることではないかなと思います。
上手な人がやっている練習や方法にみなさん飛びつきがちですが、
あくまでそれはその人が変化した一つの方法というだけで、今の自分にもバッチシ当てはまるとは限りません。
3. 自分の現状に合ったトレーニングでなければ意味がない
というとで、
あの稲葉さんがやったというお墨付きのリップロールであっても、今のあなたには効果がない可能性もあります。(もちろんブレクスルーする可能性もあります)
なので何よりもまず自分の現状はどうなっているのか知ってください。
そのためには習いに行ってください。
独学でも上手くいくことはあるかもしれませんが、なるべく最短距離でと望まれるのであれば尚更その道の方に聞くのが最良の方法だと思います。
あなた自身はあなたの声にしか向き合ったことがありません。トレーナーの方々はその何倍の声を聞いてきているでしょうか。
その重ねた学びと経験をお金で買うのは私は効率が良い学習法だと思っています。
4. 発声の改善は時間がかかります
動画の中で二井原さんはリップロールを「相当根気よくやった、1年半くらいやった」とおっしゃっています。リップロールが調子のバロメーターになっていたようです。
このレベルの方が1年半リップロールに取り組んだわけです。
さて私たち一般人は何をどのくらいやればいいのでしょうか。。。
21:35〜少しファルセットの話もされています。
おそらくリップロールのみではなく、その他いろんなことを試し発声を改善されていったのだろうと思います。生活習慣の見直しもされたように聞いていて想像しました。
ボイストレーニングは時間がかかります。
少しでも早くと思われるのであれば、1秒でも早くボイストレーナーを探してヒントをゲットして、1秒でも長く自分の声と向き合い試行錯誤してみてください!!