声区融合の(裏声に地声をのせていく)練習

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こんにちは!(*´∀`)♪

新宿・千歳鳥山のボイストレーニング教室のKayoko Voice LabのKayokoです。

 

こちら東京では休業要請も徐々に緩和が進み、私としましてもそろそろ対面レッスンの再開を考えております。

ご希望の方がいらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせをいただければ幸いです。

またオンラインレッスンにつきましても、この自粛期間に環境をしっかり整えましたので、遠方の方ともお会いできるのを楽しみにしています!

 

さて今回は「声区融合」について書いていきたいと思います。

簡単に言えば「ミックスボイス」ということになると思いますが、

「混合」(ごちゃ混ぜ)ではなくきちんと「融合」(一つのものに溶け合う)した声という認識で話を進めて、サンプルも示していきたいと思います。

 

 

1.声区融合のための下準備

 

まず、地声裏声それぞれをバッキバキに育ててください。
そう、バッキバキですψ(`∇´)ψ

声の分離と強化をまずは完璧にしてください。

 

サンプル①:強い歌声

 

強化されたアンザッツ4番系かなと言ったところです。

録音のためあまり伝わらないかもしれませんが、結構息を吐き、音量もあります。

息をたくさん吐いても裏声の薄いくっつきの感覚が保たれ、揺らすことができ、ある程度の時間のばしていられるのが大切です。

こういう大げさな裏声である程度の音程まで上がっても崩れない、純粋さが保たれるよう鍛え上げてください。

 

サンプル②強い地声

 

地声は単純です。

換声点(E4F4)あたりまでを爆音で出せるようにしてください。

ちょろっと伸ばせただけでは不十分です。音程が動いても持続力と揺れが安定しているのが理想です。

 

私も発展途上でまだまだなのですが、

地声の関与がほとんど感じられない裏声と、裏声の関与がほとんど感じられない地声を、強力に、強力に、バッキバキに鍛え上げてください。

 

以下の声はNGサンプルです。

 

サンプル③NG裏声

 

なんだか微妙に芯のようなものを感じますよね。
裏声だか地声だかこんがらがっている声ですね。それに何だか変な揺れも起こっています。
これを裏声だと思ってしまっていると分離がきちんとできていないので、融合させるにはまだパーツが揃っていない状態になります。

 

サンプル④NG地声

 

F4より音程を上がっていくことができたら、前筋での声帯の引きのばしが関与し始めていますので、純粋な地声とは言えなくなってきますので、
F4付近でなかなか負荷があってしんどい〜という体感の爆音の声をいつも出せるようにしてください。

 

ということで、サンプル①②あたりの声が全母音で余裕にできるくらいまで育てあげてください。

それができてからやっと融合させる準備ができたと言えます。

バキッと分離した地声裏声が出せないまま混ぜ合わせようとすると、何ができあがるんでしょうね??

パッと聞き良い感じに聞こえる声はもしかしたらできるかもしれませんが、体感は不自由を感じるようにいずれなってしまうのではないかなと私は思います。

 

2. 声区融合(正しくミックスボイスを作っていく)

さて、それでは声区融合していきましょう。

”裏声に地声を入れていく”というのが鉄則です。

ボイストレーニングの目的としては、地声の筋肉(内筋/内甲状披裂筋)の入り具合を自在にコントロールできるようにすることが肝ですので、
地声→裏声という移行ももちろん練習するのですが、今回は融合をしてみよう!がテーマなので、裏声に地声を入れていくことのみにします。

 

「融合」とは、

決めた音程を出すために声帯をしっかり伸展させたまま、そこに地声らしさを出すために声帯を縮めて厚くしていく

という練習になります。

 

感の良い方は、んんん?っと思うと思います。

矛盾してね???

そうなんです。伸ばして縮める??矛盾してますよねʕ•ᴥ•ʔ

だから、みなさんのほしいミックスボイスというのは難しいのです。

それにしてもこれだけミックスボイス、ミックスボイスとずーっと求められていること自体が、その難しさを物語っていますよね。
簡単にできるんだったらこんなにネット上にミックスボイスの情報が出回っているはずがないですよね〜。

 

さて、ではやっていきましょう!

やることは単純で、裏声から出発して、次第に地声へ移行していくということです。
ボイトレに詳しい方はメッサ・ディ・ボーチェという名称を聞いたことがあるかもしれません。
裏声<<<<地声>>>>裏声と声を移行する練習ですね。

今回はその前半部分をピックアップしてやっていきます。

 

裏声に地声を入れる(F4)

 

次第に声質が変わっていく、というのに注意してゆっくりやってみてください。
急にガクンと変わったり、音程がキープできなかったりしたら融合は失敗です。

こういう作業をいろんな音程でやってみてください。

なんだかいびつに感じる場所があると思います。そういう小さな穴ボコを徹底的になくしていくことが大切です。私もまだまだ穴ボコだらけです。

最初はちょっと地声っぽく聞こえるところまでの入れ具合で大丈夫です。
そこから徐々に負荷をあげていってください。

 

裏声に地声を入れる(弱め、軽く地声を入れる)

 

そして皆さんの望んでいる声にどんどん近くよう試行錯誤を繰り返してください。

初めはストレートトーンでよいです。いい感じになってきたらサンプルのように揺れをキープしながら入れていってください。

 

え、全然普通にできますけど?( ゚д゚)ナニカ?

という人もいるかもしれません。

聞いてみないとわからないですが、圧倒的自然歌手を除いて、私の経験上は声の分離がきちんとできていない可能性が高いのではないかなと思います。

地声と裏声がいつも勝手に両方動いてしまっているので、小さい声を大きくしただけのような状態になるだけで別に難しさを感じないのですね。

 

3. 自己判断は危険なので先生に習ってやってくださいね

きちんとした耳を持った先生に習ってやってください。

独学でとにかくミックスボイスがほしいからとこればっかやっていると、より声がこんがらがるだけです。

 

もちろん私もかつてはミックスボイス信者でした。ほしいほしい言ってました。

でも全然手に入らず、求めれば求めるほどできずどんどん自分の歌が嫌いになる、そんな暗黒時代もありました( ;∀;)

 

一見遠回りに思えますが、順序良くやった方が結局のところ近道になるということがあると思います。

前段階をすっ飛ばしたミックスボイスの練習は弊害にしかならないので注意してほしいなと思う次第です。

 

真のミックスボイスに出会い、そして自分の望んだように歌えるよう頑張っていきましょうね!!

 

読んでくださりありがとうございました!!(*≧∀≦*)

 

 

 

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