間違った練習方法【その①】

 

みなさん、こんにちは!Kayokoです。
さて、みなさんは日頃どんな風に歌の練習をされていますか?
今日は、これはあまりたくさんやらない方がいいかな〜と思う練習方法をお伝えします。
(あくまでも個人的意見ですのでご参考程度に。)

それは、
「本人と一緒に歌う」
です。
カラオケではなくアーティストの歌唱の入っているオリジナル音源と一緒に歌うということです。

理由はちょ〜簡単です!
歌えているように感じてしまうから。

たまにはいいです。
まだうる覚えの時も一緒に歌って全然いいです。
真剣に練習しているわけではなく、ただ楽しく歌うときなんかも全然いいと思います。

本人ありの音源と一緒に歌って問題なのは、自分の声にしっかり注目できなくなるということ。
自分の声よりもご本人の声を聞き取ってしまっている可能性があり、
本人の声を自分の声と認識して、歌えていると思い込んでしまうからです。

確かに本人の声とのズレを瞬時に察知して音程やニュアンスを調整できるのであればそれはそれでトレーニングになるのかもしれませんが、それほどの耳の人はどれほどいるのでしょうか。
そして違いに気づけたとして寄せられる喉の能力があるのかどうか。。。

 

練習したいけど一人で歌うのは少し心許ないなという状況でしたら、うっすら流してください。
本人のお声はサポートしてくれているようなものですから、だんだんそういう補助輪は外していく練習習慣をつけたいです。

練習の流れ
原曲を聴く → ひとりで歌う → 二つを聞き比べる

この流れをぐるぐる行なってください。(これでなければならないわけではないですよ)
一緒に歌ってばかりですと自分が上手くなったように勘違いしやすいし、
実はご本人の歌もちゃんと聞けていない場合が多いです。

歌うことの基本は聴くことです。

聞いたことのない音、頭の中にない音は出せません。
必ずイメージを持って私たちは発声をしています。
なんとなくでも次のメロディーの音程は高いな〜低いな〜こんなニュアンスだな〜などと無意識レベルで考えてから発声しています。
頭の中のものをより忠実に再現するためにボイストレーニングは存在しています。
声も脳からの指令で出ていますので、脳からの指令を伝える神経をきちんと行き渡らせることが大事です。
その神経を反応の良いものにするには、何度も何度も聴いて頭の中にその音をイメージし、そしてそれを自分の声で再現する、これを反復練習していくしかありません。
音程が合わないというのも頭の中に思い描いているものと体の反応がズレているのです。
反復練習をしてこのズレを少しずつ縮めていきだんだん瞬間的に出せるようにしていくのです。

それなのにずっと本人と一緒に歌ってしまったら、いつまでたっても自分が思い描く音を再現できているかきちんと認識することはできません。
それに、本人の声を自分の声と認識してしまったら、体感と実際の自分の出音がずっとズレてしまうことになりかねないし、それに気がつかずひとりで歌った時にまったく違うものが出てなんで??となってしまうと思います。
(本人とのズレをあえて認識したいのであれば一緒に歌っても良いかもしれません。それだけ同時に鳴っているものを聞き分けられる能力があればの話です。)

まとめ

脳内イメージと出音と体感を常によく観察することが上達の秘訣です。
なのでいつまでも本人ありの音源と一緒に歌わず、時にアカペラで、時にカラオケで歌って練習してください。

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