舌は柔らかいですか?
みなさん、こんにちは!
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声は一生ものです!!
さてみなさん、舌は柔らかいですか?
舌が柔らかいって何だ?って感じかもしれませんが、簡単に言えばよく動かせるかということです。
今回は結構多くの方が苦手なラ行を取り上げて、舌の柔らかさチェックをしてみましょう。
◾️目次:舌は柔らかいですか?
1. 舌が固いと発声に大きく関わる
舌の奥の下の方は舌骨と言われる骨にくっついています。
舌骨は甲状舌骨筋という筋肉で甲状軟骨(喉頭を形成する3つの軟骨のひとつ)とつながっています。
上から、「舌」→「舌骨」→「甲状軟骨」となり、簡単に言えば「舌」と「喉頭」は間接的に関わっています。
「喉頭」と言うと何だかどこのことかよくわからない方はざっくり「喉」で大丈夫です。
「喉頭」は声帯のお家のような場所です。
例えばこのつながりを認識するのに、
大きくあっかんべーしてみてください。
喉頭が少し上昇しませんか?
声を作るのは声帯なので、声帯とその周辺を鍛えることが一番大事ではありますが、
舌はとっても大きな筋肉なので(200gくらいあるらしい)、
舌の動きや固着によって喉頭が影響を受け発声を妨げてしまうことがあります。
舌が奥へ行きやすかったり、巻いてしまったり、自分でも気がつかない内にグッと固定して力が入っている状態になる方は結構いらっしゃいます。
発声に直接関わる筋肉たちの活躍が弱いためそれを補うために舌が勝手に動いてしまったり、舌の柔軟性がないため舌がよく動く言葉を発すると喉頭もつられて揺れてしまい発声がうまくいかないなどを引き起こします。
舌の柔軟性や自由度が発声の出来栄えに影響を及ぼします。
2. 舌の柔らかさチェック
では、舌の柔軟性をチェックしてみましょう。
自分の発声しやすい高さで、
「ラ」を連続で早く言ってみてください。
「ラリルレロ」を連続で言ってみてください。
どうですか?
案外難しくないですか?
この「ラ行」の連続発声ができない、途中でもたついたり、言えなくなる方は、舌が固いと思います。
まずは、上のように自分が出しやすい高さの声で素早く「ラ行」の連続発声が気軽にできるように反復練習してみてください。
オイオイ、こんなに「ラ行」を連続発声することなんて日常生活も必要ないし歌でもないじゃん、って思われるかもしれませんが、「ラを連続で言いまくれること」が目的ではなく、それができる機能を見ています。
できないよりできた方がどう考えても発声の自在性は高いですよね。
発声訓練は広〜く広〜く捉えていくのが大切です。
こういうチリツモが歌った時に絶大な差となって現れます。
3. 裏声でやってみよう
舌を動かすことに慣れたら、次は音程や声質を決めて発声してみましょう。
ただ「ラ行」を連続発声していた上とは違って音程をとることにも注力を注がないといけないので難しくなります。
できる方はどんどんスピードアップしたり、長くやり続けてみてください。
他には、「ラリルレロ」の順番だけでなく、逆から言ったり、「ルロラレリ」などいろんなパターンで練習してみてください。
4. 音程を動いてみよう
最後は、音程を動いてさらに難しくしてみましょう。
こちらも「ラ」以外でもどんどんやってください。
地声でもやってみましょう。
いかがでしょうか?
あちらを立てるとこちらが立たず、みたいなことになりますよね。
言葉を言うことに注力すれば音程がおろそかになり、音程を意識すると言葉を言い続けられなかったり。
音程を動くと声帯の引き伸ばしや緩みがせわしく起こりますので、舌の柔軟性や自由度がないと喉頭が舌の動きに引っ張られ不安定になり発声に影響が出てきます。
発声は本当にいろんなことが関係し合ってできています。
もちろん舌だけを見ることはできません。
いろんなことを同時に鍛えていけたらいいと思うのですが、長い年月をかけて形成されてきた私たちの体は複雑怪奇です。
それを一つ一つ紐解いてフォーカスしていくことが大切ですね。
遠回りのようで意外にそれが近道だったりするんです。
今回は「舌の柔軟性」を取り上げました。